【Fueguier】 ~双炎~

fueguier上空から街を見下ろすと、今夜は特別に暗い夜。

地上から空を見上げると、今夜は特別に想いが行き交う夜。

 

夏至の今夜はキャンドルナイト。

年間、様々な行事がある中で、キャンドルナイトほど参加者の自主性にゆだねられるものはない。

どこで、誰と、何をするのかは自由。

ただ、一つだけ。20時から22時までの間、電気を消してキャンドルに炎を灯す。

 

揺らめく灯りの中で

ある人は自分自身を見つめ、

またある人は恋人と語らい、

ある人は子供に本を読み聞かせる・・

その場を照らす炎の先には、幾千幾万の炎が繋がっている。

ささやかで厳かで、ピースフルな時間の共有。

この連帯感こそが、キャンドルナイトの醍醐味といえよう。

 

365夜のうち、最も短い夜。

電気に頼る生活からの自主的逃避。

キャンドルの灯りが、普段見つけられなかった何かを照らし、

発見や気づきをもたらしてくれるに違いない。

 

Fueguia 1833 home collectionのひとつ、キャンドル。

Fueguierの香りを構成するのはイチジク、ムスク、プチグレン

その名の由来はfigue(イチジク)とfueguia(ブランド名)をかけ合わせたもの。

キャンドルの蝋は100%植物由来で

芯のコットンには亜鉛などの金属が一切含まれていない。

 

ピュアな炎と甘いイチジクの香りが、心の箍を焼き尽くす。

 

炎の前に言うと書いて「談」

想いを寄せる人に告白するもよし

友人に涙もろい過去を吐露するもよし

 

夏至の今夜、あなたは何を談ずるのか。

【KOMOREBI】~限られた香り~

オリジナルコモレビもし、日本に四季が無ければ、木漏れ日を見出すことは出来なかったかもしれない。

「春はあけぼの ようよう白くなりゆく山際…」

清少納言の随筆「枕草子」には、日本人の美意識の原点がある。

 

春は明け方の白んできた山際に、紫がかった細い雲がたなびく様が良い。

夏の満月の月明かりはもちろん、蛍が飛び違う様が良い。

秋の夕焼け空を、雁が連なり飛んでいく様や、その後聞こえてくる虫の声が良い。

冬は雪が降る早朝、急いで火をおこして炭を運びまわるのも似つかわしくて良い。

 

自然を敬い、その恩恵を享受してきた日本人は、

移ろいゆく季節の中で、常ならぬモノ(無常)の美しさを感じ取る繊細さを身に付けた。

そうした日本特有の美的感覚が「木漏れ日」という言葉を生んだ。

刻一刻と変化する光と影の寸劇。

微笑ましさを感じさせる葉の戯れ。一方で刹那的な侘しさ、儚さを秘めた一幕は、これまで日本人の心の琴線に触れてきた。

世界を見渡しても、木漏れ日という日本語以外にその情緒を端的に表す言葉はない。

 

このほど、Fueguia 1833 のコレクションに加わった Komorebi。

構成する香りの中心となるのは、桜。

生命の息吹が溢れる春。

その命に火を灯し、一瞬で消える。

私たちが桜に特別な思いを抱くのは、その時にしか見られない美しさへの憧憬が、DNAに刻み込まれているからなのだろう。

そう考えると、日本人は今も昔も「限定」という言葉に弱い。

 

桜を照らすムスクの光、アンバーの影が幽玄な陰影を作りだす。

Komorebi は日本人の心を揺さぶる香り。

 

もちろん日本限定発売である。

【とびっきりの冒険心が、ここに。】

フンボルト4

1799年11月12日未明、ベネズエラ。

南米の調査で訪れていたドイツ人探検家で地理学者のアレクサンダー・フォン・フンボルト(1769~1859)は

この日、世紀の天体ショーに遭遇した。

 

1時間に100万個の流星が現れたとされる、伝説のしし座流星群である。

 

「全天が流星に埋め尽くされた」

 

この出来事の詳細な記録を残した彼は、その後前人未到の地である

アマゾン奥地、アンデス山脈、チリ沿岸部へと調査を続ける。

研究対象は地球。

動物、植物、火山、海洋、気象、地理

彼はあらゆる事象に目を向け、この惑星を体系的に捉えようとした。

 

時にチフスに感染しながら、時にデンキウナギに感電しながら

時に成果に感動しながら、冒険を続けた。

 

その後、ヨーロッパに戻ったフンボルトは、それまでの研究成果をまとめた著者「コスモス(宇宙)」を20年かけて執筆。

それは近代地理学の金字塔となり、地球物理学の礎となった。

 

彼の類まれな探究心とロマンを追い求める純真な心。

それは閉塞感漂う現代社会に生きる私たちにとって必要なモノなのかもしれない。

 

Fueguia 1833 「personajes collection」は

人生を「記憶に残る旅」へと変えた

偉大なる人物に想いを馳せるコレクション

 

フンボルトを構成する香りはベルガモット、タンジェリン、パッションフルーツ。

アマゾンにたわわに実るフレッシュな果実が表わすのは

新鮮な体験、未知との遭遇、忘れられない光景

「恐れることはない、前へ進め」

そんなフンボルトの声を嗅ぐ事が出来るはず。

 

フンボルトは心に秘めた冒険心を呼び覚ます香り。

あなたの無限に広がるコスモスへの旅が始まる。

【その風が運んでくるものとは】

ソンダ2stop

「今年のソンダはまだだろうか」

「もうじきやって来るに違いない」

どこまでも続く大草原地帯、パンパに佇み
二人はアンデスの山々を眺める。

ソンダ

アルゼンチンには名前の付いた風がある。
その一つが、ソンダ。
西のアンデス山脈から、そろそろやってくるはず。

風速12m/hにもなるという、暖かく乾いた風は、人々に季節の移ろいを告げる。

北は亜熱帯ジャングル、南は寒冷地帯パタゴニアを抱えるアルゼンチン。
南北3200キロにも及ぶ広大な大地の中央部にパンパは広がっている。
ラ・プラタ川の河口にある首都ブエノスアイレスはパンパの端に位置する。

農牧が重要な産業であるアルゼンチンにおいて、季節の移ろいを感じることは、生の営みに大切なこと。
確かな時の流れを告げるソンダは、
まさに信頼できる友人のような存在なのかもしれない。

Fueguia 1833 「destinos collection」は
アルゼンチンの複雑な風土の魅力に迫るコレクション。

ソンダを構成する香りのベースは常緑樹、リグナムヴァイタ。
樹液が万病に効くとされたことから、生命の木といわれる。

日本は今、春を迎えた。
暖かな風を心待ちにしているのは人間だけではない。
様々な生き物が、生の営みを見せ始める。

ソンダは生命の温みを感じさせる。
地球の裏側、日本でも。

FUEGUIA 1833